地域と共に歩む
高栄電業のあゆみと理念
挑戦と成長の歴史:
困難を乗り越えて
地域貢献への取り組みと
業界内の連携
高栄電業で働く魅力・企業文化
高栄電業は平成元年に法人化されました。当時、私は高校を卒業したばかりで、それまで親が個人事業として営んでいた「高橋電設」を会社組織にするため法人化したものです。 その後、私が社長に就任するまでの間は、法人化後も下請けの電気工事業を主軸としていました。代替わりした40歳以降、従来の職人一本の業務形態から、お客様からの直請けや、図面作成・設計・管理といった業務へと事業を拡大していきました。現在のスタッフは、その頃から私が集めたメンバーたちです。
高栄電業の経営理念は「電気と共生」です。電気がないと、私たちの生活は成り立ちませんよね。当社は電気屋ですが、電気の大切さを常に感じています。電気代が高い今、自然エネルギーなど、一生欠かせない電気のプロフェッショナルになるために、日々勉強しています。常に新しいジャンルが出てくるので、お客様により良い電気を提供したいという思いが強くあります。例えば、カーボンニュートラルや脱炭素化が世界中で進んでいますが、日本でももっと推進すべきだと考えています。太陽光発電のような自然なエネルギーを最大限に活用し、いかに効率よく電気を発生させるかが重要です。
会社設立当初は、本当に木造の2階建ての小さな建物から始まりました。現在の場所は元々畑で、隣の建物から少しずつ駐車場などを増やしていった形です。最初は下請けの小さな電気屋でした。
私の父は、とても頑固な人でした。なかなか社長の座を譲ってくれなかったのですが、私が40歳になったとき、ようやく「もう好きにやれ」と任せてくれました。それで40歳から社長になり、今13年目になります。
最初は私も職人として現場に出ていましたが、体力的な限界を感じるようになりました。そこで、「パソコン一つで管理できないか」と考え、社員にパソコンを支給し、図面作成や設計をさせるなど、管理会社のような形に変わっていきました。職人も年を重ねれば体は痛みます。私も、頭を使って稼ぐことの重要性を痛感しています。昔は長時間労働の歩合制という過酷な働き方でしたが、今は時代に合わせて働き方も変えてきています。
私たちは、伊勢崎市や群馬県の公共の仕事も行っています。市長に会って意見交換会なども行っていますが、やはり地元ですからね。電気屋さん、建築家さん、設備屋さんとたくさんいますが、仲良くやっていきたいと思っています。喧嘩しても何も生まれないので、みんなで一致団結し、共存していくことが大切です。
市の協会と県の協会にも所属しており、私もそこで役員を務めています。協会では公共の仕事、つまり経営審査を受けている業者が加入できます。クラスAとBがあり、当社はAクラスに加入しています。協会に入るには厳しい条件があり、資格を持った社員の人数や年数、保険関係など、全て点数制なんです。800点以上を超えないとAクラスにはなれません。親父の代はBクラスでしたが、私の代でAクラスになり、それを維持しています。
DX戦略については、個々の社員に任せています。みんな性格が違うし個性があるので、それぞれの考えを尊重し、「こうやりたい」という意見があれば、まずはやってみてもらいます。失敗しても、どう失敗したのか、どうすれば良いのかを一緒に考えます。親父の時代は「白は白」と意見が通らなかったので、会社が伸びなかったと感じています。私は「俺が」ではなく「俺たちが」という考えを大切にしており、みんなの良いところを発揮してもらいたいと思っています。
採用については、今までは資格や経験にこだわっていましたが、今は全く違うジャンルの人とも一緒に働きたいという気持ちが一番強いです。例えば車屋さんやラーメン屋さんで働いていた人でも、電気の知識しかない人と話すよりも、違った分野の意見も聞きたいんです。昔は「二足のわらじはダメ」と言われましたが、これからは色々なことを経験している人の方が強いと考えています。コロナ禍で、電気だけでは何もできないと痛感しました。以前、中国人の方と話した時に、日本での「30年電気屋しかやってない」という評価と、中国での「何でもできる」という評価の違いに気づき、考え方が変わりました。
伊勢崎市で電気工事の仕事を探している方へ伝えたいのは、とにかく待遇は良いですよ、ということです。年に2回旅行に行ったり、車や携帯電話を支給したりと、福利厚生は充実しています。給料を直接上げるのは難しいですが、モノとして支給することで、みんなの負担を減らすように貢献しているつもりです。プライベートで会社の車を使うこともできますし、燃料代も会社が持ちます。伊勢崎市で働くことになりますが、自分が手掛けた建物が残るので、誇りを持てる仕事だと思います。
当社では完全週休2日制を導入しています。これは、仕事と休日のメリハリをつけて、より充実した人生を送ってほしいという思いがあるからです。頑張った分はしっかり休む、という考え方を大切にしてください。
何のために働くのか。その目的は、独身なら恋人のため、結婚したら家族のためと、人生の段階で変わっていくものです。だからこそ、常にずっと先の未来を見据えてほしいのです。
過去を振り返っても仕方がありません。私は自分の予定をすべて埋め、それをクリアしていくことに快感を覚えています。今日が過ぎれば過去になるからです。
人生はあっという間です。私は10年刻みで目標を立ててきました。20代でこれをやろう、30代で結婚して子どもができて、40代でこれをやろうと決めていました。もし60歳で終わりだとすれば、人生は本当に早く過ぎていきます。だからこそ、短期的な目標だけでなく、10年単位で大きな目標を立ててほしいのです。それが達成できれば、あなたは「勝ち組」だと思います。
目標を立てるだけでなく、事前に調べて行動することも大切です。旅行に行くときも、スマホで初日から最終日までの予定をすべて調べて、時間を無駄にしないようにしています。そうすることで、より充実した時間を過ごせるでしょう。時間を大切にしてください。
仕事以外に夢中になれる趣味もぜひ持ってほしいです。趣味があれば、また頑張ろうと思えますから。
私は釣りが趣味で、自分で釣った魚をさばいて食べるのが好きです。お金を出せば何でも手に入りますが、自分で得たものは格別です。大人数で楽しめる趣味も良いですが、年を重ねると仲間と集まる機会も減っていくため、一人で楽しめる趣味を見つけておくことも重要です。過去を振り返らず、どんどん先の予定を埋めていってください。